安倍 総理大臣が、国会で表明 「日本にも 巨大な展示会場が必要」 と

安倍 総理大臣が、国会で表明

「日本にも 巨大な展示会場が必要」 と

 

 2013年3月8日(金)午後4時すぎ、衆議院 予算委員会で日本の展示会産業にとって、歴史的なことが起きました。安倍晋三 内閣総理大臣が、「東京ビッグサイトの規模は世界で68番目であり、他国と比べてかなり小さい」「成長戦略のためにも大規模な展示会場が必要」と答弁したのです。
 この質疑応答はNHKを通じ全国に放映されました。日展協は要請により、資料提供の協力をいたしました。
 それでは早速、衆議院予算委員会で行われた質疑応答の内容を紹介します。なお、わかりやすくするために、国内広報委員会にて一部加筆したことをご了解ください。詳細は、衆議院のホームページ上の動画や議事録でご覧いただけます。

 

 

 鈴木克昌 議員 

 成長戦略の決め手となると私が信じてやまないお話しをさせていただきたいと思います。ここに「見本市・展示会場面積」の世界ランキング表があります(下の図1)。


 「日本の展示会場は相当大きいだろう」と国民の皆さんは思っておられると思いますが、実は、日本最大の東京ビッグサイト(8万u)でも世界で68番目にすぎない。世界最大はドイツのハノーバーにある47万uです。黄色い文字は中国をはじめとするアジアです。特に中国が今ものすごい勢いで、展示会場の建設を進めています。

 そうした状況がどんな風になっているかというのが、もう一つの棒グラフの資料です(右の図2)。このように、日本の展示会場総面積は35.1万u、中国は475万u、アメリカは世界一の671万uであります。恐らく国民の皆さんも日本がこんな状況になっているなんてと思われるかもしれませんが、しかし、これが現実であります。

 申し上げたいのは、展示会の経済波及効果が大きいということです。先週私が訪れた展示会「スマートエネルギーWeek」でも、3日間で国内外から8万人が見えています。経済波及効果だけでも相当大きなものがあったというデータをいただいております。ぜひ一つ、国の成長戦略における早急にやらなければいけない政策の一つとして、この展示会場の大きなものを造っていくということを推進していただきたい。(中略)

 先ほど紹介した「スマートエネルギーWeek」は3日間開催されましたが、26カ国から1,585社が出展、専門家が88,248名来場しました。商談金額が1,800億円、1万3千人が宿泊、その経済効果は飲食・宿泊・交通で73億円、海外から8,317名が参加し、会期中のセミナーに参加された方が、11,024名です。このように展示会は本当に経済活動が大きなものだと思っておりますので、ぜひ一つ、この展示会場についてご答弁をいただきたいと思います。

 安倍晋三 内閣総理大臣 

 ただ今、国際見本市について、最初に例として、「日本は68位」というお話でありました。安倍政権としては、「世界から投資を呼び込んでくる、あるいは、世界からいろいろな方々がビジネスチャンスを求めて日本にやってきて、その中において、日本は日本の商品・製品を紹介する、そういう場を作っていきたい」、「まさに日本をアジアのゲートウェイとしていきたい」という観点から言えば、大きな、機能的な国際見本市会場を日本に造るということは、重要なことであると思います。

私も実際に東京ビッグサイトに行って、最初は「こんなに大きなところがあるのか」と思ってびっくりしたのですが、しかしその後「ハノーバーメッセ(ドイツにある世界最大の展示会場)」に行く機会がございまして、あまりにも大きいので相当びっくりしたという経験をしたわけです。この見本市会場に我々も力を入れていきたいと、改めて、鈴木委員のご指摘で、そのように思いました。(以下略)

 



石積会長が語る 「総理答弁」 の歴史的な意義


 

 質疑があることを事前に知らされていた石積会長は、安倍総理の答弁を、歴史的な意義を感じながら聞いていました。その理由を直接、以下に語ってもらいました。

  1. まず何よりも、国会の場で展示会の重要性が討議されたこと自体が画期的です。しかも日本の総理自らが展示会について語ったことは、私の知る限り過去に例が無く、史上初のことではないでしょうか。日本の展示会産業にとって歴史的な瞬間であり、様々な展示会の主催者をはじめ、全国各地の展示会場の方々、さらには交通、飲食、ホテル、装飾、電気工事、人材派遣など、展示会産業に関わる何十万人という人々に、将来に対する希望を与えたものと確信しています。
  2. 次に、全閣僚をはじめ、質問する議員や成長戦略を策定する官僚等が出席する前で、大規模展示会場の必要性を総理が明言したことは極めて重要なことであり、見過ごしてはならない事実だと思います。今まで展示会に参加したこともなく、意識しなかった方の中にも展示会そのものの意義や大規模会場の必要性が強く印象づけられたはずです。国が明確な指針を示せば、現在、拡張あるいは新設を計画中の各自治体も勇気づけられ、今後、大規模展示会場の建設が各地で一挙に進むものと私は期待しています。
  3. 総理ご自身が、日本の展示会場は外国と比べ小さいと認めたことは決定的な事実です。海外では、次々と大規模会場の新設、増設が繰り返されており、このままでは、日本最大のビッグサイトでも世界ランキングですぐに100番目ぐらいになりそうです。韓国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インドにも抜かれてしまうことになりかねません。中国やロシアの例を見てもわかる通り、世界中の国々では、経済の伸びと展示会産業の発展度は比例しています。成長戦略の上からも、「日本は展示会大国になるべきだ」と総理も感じ始めておられるのではないでしょうか。
  4. 安倍総理の答弁が、NHKテレビ・ラジオや各種インターネット中継で全国に報道されたこと、および総理自らがビッグサイトやハノーバーメッセに行った体験を率直に話されたこと自体が、純粋にすばらしいと思います。多くの国民が展示会および展示会場に関心を持つきっかけになったはずです。今後、国会議員や地方議員、官僚など政治・行政関係者の中から、展示会産業を研究し、その育成に積極的に取り組もうとする人がさらに増えると期待しています。

 

総理の答弁は 「展示会大国 日本」 への第一歩


 

  右の図「日本の会場総面積を 100万uに!」(現在は35万u)を見て頂きたい。私はかねてより主張していますが、まず、東京ビッグサイトを現在の展示面積8万u(世界ランキング68位)から、せめて2倍の16万u(世界24位)に早急に拡張すべきだと思います。その後もできればさらに25万uにまで増設することが望ましいです。もし物理的に拡張が難しいのであれば、新たに10万uの会場を、例えば羽田空港の近く等に建設すべきだと思います。
 さらに、千葉県の幕張メッセを増設すると同時に、神奈川県にも新会場を建設し、関東圏で50万uにすべきだと考えています。
 驚かれる方もいるかもしれませんが、上海には現在28万uの会場があるにも関わらず、新たに50万uの会場を建設中です。したがって、関東の総面積を50万uにすることは驚くようなことではありません。
 また、関西圏に20万u、中部圏に10万u(河村 名古屋市長および名古屋市議会はすでに建設を具体的に検討しはじめました)を建設すべきです。それに加えて、北海道、東北、日本海側、中四国、九州・沖縄にそれぞれ5万uの会場を整備すべきだと考えます。
 以上を総計すれば、日本全体で現在の3倍の100万uに達します。そうなれば、世界の水準に近づく事になり、「展示会大国 日本」を実現できるのです。
 資源の無い日本がグローバル経済の中で生き残るためには、世界中から人、モノ、情報がどこの国よりも多く集まる国にならねばなりません。そのためには、「展示会大国 日本」を実現することがもっとも近道です。
 安倍総理の今回の答弁を、「展示会大国 日本」に向けての第一歩にしようではありませんか。


日本展示会協会 会長 石積 忠夫

 

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