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ラジオ 文化放送の番組で「見本市 中止問題」が報道されました(2018/2/15)

ラジオ 文化放送 の番組 「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」 で、 「展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会」 が行った抗議デモの様子が報道されました。番組の内容をご紹介します。

「 どうなる? 東京ビッグサイト 2020年問題」

今日午後、東京都庁周辺で、「展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会」の抗議デモが行われました。

(シュプレヒコール)
・・・「オリンピック期間中も東京ビッグサイトを使わせろ〜!」
「オリンピック倒産を許すな〜!」・・・

デモに参加した人の声「ビッグサイトで、いつもお仕事をさせて頂いているので、これだけの期間使えないと不安な気持ちがあります・・・メディアセンターがビッグサイトである必要性を感じません」

背景には2020年の東京オリンピックで、国内最大の展示会場、東京ビッグサイトが、メディアセンターになり、展示会の会場として長期間使えなくなる、いわゆる 「東京ビッグサイト2020年問題」 があります。
使用できる期限が迫る中、今日はこの問題の行方を先取りします。

【キャスター 斉藤一美氏 (以下:斉藤) 】
平昌オリンピックでもそうなんですけれども、だいたいオリンピックというものは、IBC (国際放送センター) と、メインプレスセンターという、新聞記者、雑誌の方が詰める、そういうメディアセンターというものをつくらなければならない。全世界のメディアが集まりますから、相当大きくて広い所を確保しなければならない。だからこういうことになるんですけれども、和田秀樹さん、いかがでしょうか。
 
【コメンテーター 和田秀樹氏 (以下:和田) 】
いや、でもこれって恐らく僕テレビでほとんど見たことがない。
 
【斉藤】
見たことないです。
 
【和田】
だから、ここで取り上げたのは素晴らしいことなんだと思うけど、やっぱり雇用を奪われる人にとってみたら死活問題なわけで、何でもかんでも「うまくいってる」っていう話ばっかりするんじゃなくて、本当にそれで困る人が出ているってことを伝えるのも報道だと思いますよ。
 
【斉藤】
そうですね、やはり東京都の側から発信することはまずないでしょうし、あとは、メディアに関わることなので、テレビはちょっと伝えづらいかもしれませんね。そこが職場になるわけですからね。
 
【サブキャスター 西川文野氏 (以下:西川) 】
我々の職場にもなりますけどね。
 
【和田】
だけどさ、追い出す側が引け目を感じるべきだと思うよ、僕は。追い出しているわけですからね。
 
【斉藤】
と思いますよね。
 
【西川】
まずは、このデモを取材した細木美知代記者を呼びます。細木さん?
 
【記者 細木美知代氏 (以下:細木) 】
はい、私は今、展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会の、抗議デモの主催者である、下茂 貴樹さんにお会いするために、都内にあるイベントのディスプレイなどのデザインや、設営を行う会社に来ています。
先ほど作業場をのぞいてみたんですが、展示会で使うような大きな木のパネルがずらりと並んでいました。下茂さんはこちらで営業をされています
さて、今回の東京ビッグサイト2020年問題なんですが、オリンピックの開催に伴って、ビッグサイトをメディアセンターとして改修し、使用するため、来年の4月から、20ヵ月間、1年8ヵ月間ですね、利用を制約される、というものです。そして、そのうち5ヵ月間は、ビッグサイトは完全に閉鎖されてしまいます。こうした問題を解決するため、昨年6月と10月に続いて、今回、今日は3回目となる、デモ抗議が行われました。
 
【西川】
今日午後行われた、展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会、この抗議デモはどのようなデモだったんでしょうか?
 
【細木】
東京都庁のすぐ目の前にある、新宿中央公園という公園があるんですが、その公園を12時過ぎに出発しまして、およそ1時間かけて、都庁の周りを一周しました。
参加者の皆さんは、 「中小企業の商機を奪うな」 あとは、 「みんなが喜んで協力できるオリンピックを!」 などと書かれたプラカードを掲げて、 「オリンピック期間中も東京ビッグサイトを使わせろ」 、 「オリンピック倒産を許すな」 とシュプレヒコールが行われました。そして、多くの人にこの問題を知ってもらおうと、事情の説明が書かれた、ビラ500枚も、合わせて配布されていました。
 
【西川】
どのような方が、何名くらいデモに参加されていたんでしょうか?
 
【細木】
はい、今日はですね、200人ほどが参加していたんですが、例えば、展示会の設営を行う業者さんや、備品のレンタル業の方、あとは、電気工事会社など、展示会を直接支えている企業の皆さんと、あとはですね、設営の現場で、実際に作業をしている職人さんたちも、たくさんデモに参加されていましたね。
中小企業の方も多くて、オリンピック倒産を是が非でも避けたい、と皆さん声を上げられていました。
そしてですね、私の隣には、デモの主催者である、下茂 貴樹さんがいらっしゃいます。下茂さんにはどうぞ、スタジオから質問をお願いします。
 
【斉藤】
わかりました。下茂さんこんにちは、よろしくお願いいたします。
 
【下茂 貴樹氏 (以下:下茂) 】
こんにちは、よろしくお願いいたします。
 
【斉藤】
ご自分が主催してデモを行おうと思ったのはどうしてなんでしょうか?
 
【下茂】
この問題がですね、数年前より、2020年の東京ビッグサイトの見本市中止問題が話に出ており、日本展示会協会など、関係団体、各社が都への利用制限の解決の交渉をされていますが、未だ抜本的な解決に至っていないのが現状で、実際に被害を受ける弱い立場の我々、実際に現場で働く、人々の声を聴いてほしいという、強い思いから、デモを行おう、と思いました。
 
【斉藤】
そうですか。参加者の皆様からはどのような声が上がっていたんでしょうか?教えてください。
 
【下茂】
やはりですね、この長期にわたる、利用制限で、仕事がなくなる、会社がつぶれてしまうかもしれない、不安の声が多数ですね。どうしたらいいのかわからない、という声を多く聞いております。
 
【斉藤】
東京オリンピックは2年後、パラリンピックも同様なんですけれども、東京ビッグサイトを使用できる期限が迫っていますけれども、こうした現状を今、どうお感じになっていますか?
 
【下茂】
私もそうなんですけれども、オリンピック自体は成功を願っております。大成功してほしい。と同時に、通常通り、日本で一番大きい展示会場である東京ビッグサイトが使えなくなる、ということにより、全展示会が例年通り、同規模で開催できるよう、東京都を始め、オリンピック委員会、日本政府などにですね、この問題をなんとか解決して頂けるように、強く要望しております。
 
【斉藤】
業者の方、そして東京オリンピックの運営サイド、どちらにも、いい流れになればいいな、と、願っております。どうもありがとうございました。
 
【下茂】
はい、ありがとうございました。
 
【斉藤】
続きまして、展示会の開催に関わる企業や団体で構成されている、日本展示会協会の事務局長、田中 五十一さんにお話を聞きます。
田中さん、こんにちは。よろしくお願いいたします。
 
【日本展示会協会 事務局長 田中五十一氏 (以下:田中) 】
こんにちは、よろしくどうぞ。
 
【斉藤】
具体的に色々と数字を聞くことになるんですけれども、例えば東京ビッグサイトが使えなくなりますと、どれくらいの本数のイベントに影響して、業界の経済的な損失、おいくらくらいになるんでしょうか?
 
【田中】
そうですね、我々の試算によりますと、20ヵ月間、ビッグサイトが放送施設になるため、232本相当の見本市が開催できなくなる、ということになります。展示会には出展社の方々が、それぞれの製品、サービスを持って参加して、そこで商談をして (自社の製品を) 売られるわけですけれども、その見本市がなくなる結果、7万8千社の出展社が、約2兆円の売り上げを失ってしまうと試算しています。
 
【斉藤】
経済損失2兆円、ただならぬ数字ですよね、これは。しかも、展示会にはブースの設営を始め、多くの関連企業が関わっていらっしゃいます。そうした企業の皆さんにはどれくらいの影響が出てくるんでしょうか?
 
【田中】
のべ1,600社が、影響を被るだろうと考えております。いずれも中小企業であり、倒産の危機に瀕します。その方たちの生活に直結した話ですよね。ですから今日も、 「展示会産業で働く人々の生活と雇用を守る会」 が、抗議集会をおやりになったと聞いております。それほど、オリンピックが近づくにつれ、問題の深刻さに気付く人が増えている、ということです。
 
【斉藤】
例えばどういう業界の方なんでしょうか?
 
【田中】
展示会を支えて頂いている方々で、例えば装飾会社、ですね、ブースを作ったりする。ブースを作ると、電気が必要になる、そこで、色々サービスをするスタッフも必要になる、あるいは、関連する参加者だとか、バイヤーの方々などの宿泊施設、ホテルも含まれてくる、という風に、展示会産業のすそ野というのは、大変広いんですよね。
 
【斉藤】
パンフレットやビラの印刷、なんていうのもありますよね。
 
【田中】
そういうものも、あります。
 
【和田】
警備もそうですよね。
 
【田中】
そうですね。
 
【西川】
そんな中で日本展示会協会は昨年1月、当時集まっていたおよそ8万件の署名と請願書を、小池百合子東京都知事に提出したそうですが、小池知事からその後返答はあったんでしょうか?
 
【田中】
その時にですね、1月20日に、都庁を訪れまして、東京都産業労働局の商工部長の野間様 (当時) にお会いできまして、当時集まっていた請願署名8万1143通を提出するとともに、我々の事情を分かってください、ということで、陳情をしたわけですけれども、その際、野間部長からは、 「小池知事には必ずこの請願書をお届けします、また、皆様の思いを確かにお引き受けします、同時に、一つでも多くの展示会が、開催できるよう、引き続き努力いたします。」 というお言葉を頂きました。が、残念ながら、小池知事からの返答は今のところありません。
 
【西川】
東京オリンピックは2年後で、東京ビッグサイトが使用できる期限は近づいていますよね。日本展示会協会としては、どういった解決策を求めているんですか?
 
【田中】
私たちとしましては、抜本的な解決のまず第1点は、東京ビッグサイトと同じ規模の、仮設の会場を首都圏のどこかに作ってください、というのが1点です。
 
【斉藤】
例えばどこですか?
 
【田中】
例えば東京都を始め、オリンピック委員会、政府等と、ご相談をしながら、やっていかないといけないんですけれども、もう一つはそもそもの問題点は、オリンピック、パラリンピックの際に、放送施設の為に東京ビッグサイトを使う、ということが問題の根源でありますので、それではその放送施設をビッグサイト以外の場所に作っていただければ、ビッグサイトを従前どおりに我々は使うことが出来ます。という、2つの要望をしております。
 
【斉藤】
どちらの方が、より経済損失を避けることができるんですかね?
 
【田中】
今までのリオ、ロンドン、北京オリンピックと同じように、放送施設として使われる施設を仮設で作っていただいた方が、より良いと思っております。
 
【斉藤】
いくらいくらいですかね?放送施設を新たに作るとしたら
 
【田中】
その費用は、300億くらいで何とかなるんじゃないかという意見もあります。
 
【斉藤】
そうですか。そこから例えば、色々かかって数百億で、もし500億かかったとしても、2兆円の経済損失っておっしゃってましたから、ずいぶんとコストカットはできますよね?
 
【田中】
国全体にとってみれば、おっしゃる通りです。
 
【斉藤】
例えばじゃあ、ビッグサイト以外の放送施設を造るとするならば、やっぱり内陸のところに作るのは難しいですから、比較的首都圏の海沿いのどこかのエリアに造ることはできるんですかね、ひょっとしたら。
 
【田中】
詳しくはわかりませんが、オリンピック会場に近い方が良いという声も聞きます。
 
【斉藤】
わかりました。どうもありがとうございました。
 
【田中】
とんでもございません、ありがとうございます。
 
【西川】
日本展示会協会の事務局長、田中五十一さんでした。
 
【斉藤】
和田秀樹さん、解決策はありますでしょうか?
 
【和田】
確かに、急いでやらないといけないですよね。だから、どんな形であれ、やっぱりそのあるイベントをやる、だとか、やろうとした時に、それに対して、副作用みたいなものは出るわけですよ。例えばじゃあ、飲酒運転を厳罰化しました、とすると、地方の飲食店が結構潰れちゃってるだとかね、あるいは、そういうことっておこるんだけれども、その時に、例えば地方の自治体がマイクロバスでも出してさ、それで家に帰れるようにしてあげる事だけで、飲食店とか潰れなくて済むかもしれないわけでしょ?そういうふうに、そのあと起こりうることに対する対策を考えてないから、2兆もの経済損失になると。これみんな、2兆だけじゃ済まないわけだよ。っていうのは、展示会とか見本市っていうのは、例えば日本の新製品を披露する場所だから、オリンピックで、日本はスポーツが強いよってことは示すことはできてもさ、その間の日本製品ってどうなの?っていう事を見せる場所がなくなる。そっちの方が後々損じゃないですか。だから、こういうことを言うとスポーツの好きな人は怒るかもしれないけど、私はそういう風に思いますよね。とにかく早く対策を練る、ということが大事だと思いますけれどもね。
 
【斉藤】
とにかく、中小企業の商機を奪っては、いけませんよね。
 

 

(一部、不明瞭な箇所や重複する内容を加筆・修正しました。)

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