AFECA(アジア展示会コンベンション団体連合会)10周年イベントの開催報告

AFECA(アジア展示会コンベンション団体連合会)10周年イベントの開催報告

幕張メッセ 特別参与  寺澤義親

11月11日〜13日、2005年の発足後10年が経過し、今では日本を含めアジアの27の展示会・コンベンション団体が加盟し、現在118の団体・企業メンバーを擁するAFECA(Asian Federation of Exhibition & Convention Association)の10周年イベントがマレーシアのクアラルンプールコンベンションセンターで開催された。筆者は日展協代表として本行事に参加してきたので、概要を以下に紹介する。

 

1.石積会長のAFECA副会長就任が正式決定

1・1日開催された役員会で、これまで3名の副会長ポストについては寺澤前国際化委員会副委員長が就任していたが今般石積会長への交代が正式に承認された。今後、日展協とAFECAとの更なる交流拡大が期待される。注:現在AFECAの会長はTAITRAの副秘書長で台湾の展示会業界団体(TECA)の会長、Mr.Walter Yehが就任。他2名の副会長は中国(前UFI会長)とインドネシア代表が就任。

 

2・日展協に創設メンバーとして感謝状を授与

AFECAは2005年1月にシンガポールで登録されたが2009年9月に日展協を含め7カ国の団体が創設会議に参加。今般の10周年で創設メンバーに感謝状が授与されることになり、日展協にも感謝状が授与された。


3・展示会AEC+EXPOの開催

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10周年イベントとしては、2015年末にASEANの経済統合が実現される機会にMICE分野に特化する展示会がAFECAと地元マレーシアの業界団体(MACEOS)が主催機関となり目玉イベントとして開催された。場所はクアラルンプールコンベンションセンターのホール4で8カ国・1地域が出展。マレーシア(184u)、台湾(126u)、シンガポール(90u)、タイ(90u)、インドネシア(27u)、中国(30u)、フィリピンがナショナルパビリオンを出展。日本からは日本デイスプレイ業団体連合会共同ブース(幕張メッセも参加)と(株)西尾レントーオールで合計15uのブースで参加。企業数としては150社以上が出展。台湾、タイ、マレーシアは大きなブースで大勢の代表団を送り込んでいた。ホストのマレーシアは官民共同でブースを構成し魅力的なデモンストレーションで楽しませてくれた。

 

4・AFECA Awardの表彰

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今回の目玉の一つがAFECA Awardの創設。これはAFECAメンバーが開催する展示会・コンベンション等で優秀なイベントを表彰するというものである。アジアの優秀な展示会イベントをAFECAが選定・表彰することでアジア・ブランド発信を含めアジアの競争力向上につなげることを目的にしている。今年はBTB展示会(7件応募)、BTC展示会(4件)、コンベンション・会議(2件)、サービス(4件)、若手プロフェッショナル人材(7人)、イベント(3件)の6部門で公募して7か国・地域(台湾、マレーシア、香港、フィリピン、タイ、シンガポール、中国)から合計27件の応募があった。 

例えば展示会審査では会場レイアウト、デザイン等、ビジネス創出効果、革新性、持続性対応、全体インパクトの5項目で審査(審査員は当方を含め5名が担当。自国からの応募については審査不可)。提出された定型様式の応募書類と応募案件の説明資料を厳正に審査して展示会とサービス部門ではチヤンピオンのほか次点優秀応募を2件選出、若手プロフェッショナル人材部門では2名選出、コンベンション、イベントはチヤンピオンのみ選出した。

 特に若手プロフェッショナル人材部門では書類のほか応募者によるプレゼン審査(基本は英語)も重要な審査対象とした。今回は初めての表彰制度で時間的にも公募の広報が十分にできなかったため応募件数は少ない結果となったが、若手プロフェッショナル人材は7人の応募があり英語で積極的な売り込みがあった。審査も短い期間で膨大な応募書類を見なければならず大変な作業となった。10周年イベントの会期中に6部門で受賞された関係者には表彰状、記念品が授与された。今回は日本からの応募がゼロとなったが次回は是非とも参加して日本の素晴らしい展示会をアピールして欲しい。


5・AFECA Asia MICE Youth Challengeの創設ABC_8671.jpg

 今回AFECA Awardと合わせてハイライト企画がこのコンペテイションである。これはアジアの展示会コンベンション人材の育成支援を目的とする展示会コンベンションに関する画期的な企画コンペである。アジア域内の展示会コンベンション専攻の大学生を対象に公募した。

応募した大学にはAFECAメンバーの展示会・コンベンション団体が協力しているが実際の企画書作成と英語プレゼンは教授の指導も受けながら学生自身が担当している。今回は6か国・地域(香港1、マレーシア4、中国2、シンガポール2、台湾3、タイ5)から17の大学代表のチームが参加した。筆者もこのコンペについても2名の審査員の一人として貴重な経験を得ることができたが、最終審査には応募した17チームが各チーム4名で大勢の出席者を含め審査員に対して英語プレゼンで熱烈にアピールすることになった。審査はコンセプトや目的の適切性、マーケテイング戦略、ビジネス可能性、創造性、プレゼン能力の5項目で審査。膨大な量の企画書審査を終えて最終の6分間プレゼンで最終決定をした。

結果はチヤンピオンと次点2チームの合計3チームを選定、そのほか特に英語プレゼンが魅力だったとして4チームを選定表彰した。チヤンピオンと次点2チームにはスポンサーからの賞金も授与した。学生たちの企画書もそうだが4人チームの英語プレゼンは相当練習して最終審査に臨んでいるため、予想以上の素晴らしい出来栄えで感激した。アジアの若手人材の積極性と高いプレゼン能力にも目を見晴らせるものがあった。展示会団体では、UFIやIAEEでもこうしたコンペは実施されていないので、これは今後AFECAのユニークなブランドにつながると期待される。


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