日本展示会協会(日展協)は2025年1月9日、東京・千代田区麹町において新年懇親会を開催しました。
年頭挨拶で堀正人新会長は「安全対策、サステナビリティや人材育成、働き方の改善など業界課題に取り組み、会員の皆様の声を聞きながら、また関係省庁や行政、関連各団体との連携のもと積極的に活動したい」と述べました。続いて、経済産業省 商務・サービス政策統括調整官 江澤正名様、
国土交通省 観光庁 国際観光部長 中野岳史様にご登壇いただき祝辞を頂戴しました。
席上では梶原靖志理事(安全対策委員長)が「安全対策ピクトデザインコンペ」について発表、また新たに入会した新会員6社の紹介もおこないました。
日時:2025年1月15日(木)17:00~16:30
場所:ベルサール半蔵門
参加者数:計488名(うちご来賓33名)
■堀会長の挨拶(要旨)
新年あけましておめでとうございます。
2025年は、昭和100年目、戦後80年目、大阪・関西万博の開催の年であります。そして日本展示会協会は今年で設立から58年目を迎えます。
展示会は、パンデミックの時期を経て、安全で持続的なビジネスでなくてはならないということを学習しました。そして、リアル・対面で集まる意義や価値が国内外を問わず再評価され、活況を呈してまいりました。今年は展示会開催本数は980本、昨年比約105%ということで、今年はさらなる飛躍を期する年であります。
今年の干支は「乙巳(きのと・み)」、すなわち「変化に対応して成長・挑戦する年」ということでありますが、展示会産業も次のステージへ、成長・挑戦のステージに立っています。
展示会産業が与える「経済的意義」と「可能性」はとても大きく、業界内外のあらゆる皆さまから大きな期待が寄せられています。
先ず国にとって、展示会は経済効果を生み、GDPに貢献し、直接雇用を生む存在であります。そして、海外からの来場者・出展者の増加により展示会は海外ビジネス加速への起点となっています。この事象もこの先明るい兆しとなってきています。
そして地方自治体にとっては、展示会の地方開催により、地方行政の政策の実現へ後押しをする効能もそうですが、開催地に大きな経済波及を生み、地域のブランドが向上し、新たなビジネス機会を生むなど、開催によるレガシー効果(開催によるプラスの遺産)が生まれてきます。
また産業界にとっては、展示会開催により、産業振興や活性化を促進し、さらには人材確保や育成への後押しにつながります。
そして特に、企業や事業者にとっては、展示会はマーケティング上有効なビジネス手段・メディアの一つとなっています。ここで重要なことは、展示会がより価値を高めて高度化しなくてはならないということです。そして多くの企業や事業者に展示会をもっと活用していただくことであります。会員皆さまと一緒に取り組んでいきたく思っています。
いま、展示会産業は「安全対策」「サステナビリティ推進」「国際化対応」「地方開催」「統計数字の整備」「展示会場利用」など様々な課題に直面しています。また「労働環境・働き方の改善」 と 「人材育成や確保」への取り組みについても、展示会主催者・展示会場施設・展示会支援企業で構成される日展協の強みを利用してそれぞれ領域の専門である皆さまと一緒に対応をしてまいります。
このような様々な変化する業界課題への対応を支える協会活動を行うにあたり、会員や執行部の皆さまの声を真摯にお聞きしながら、関係省庁・行政の皆さま、また国内外のMICE・展示会・ディスプレイ関連団体の皆さまと連携し、交流し、課題を共有し、また協同での取り組みを積極的に進めてまいります。
「展示会は経済を動かすエンジン」をモットーに、日展協は展示会産業の成長と発展に向けて挑戦を続けてまいります。今年はより積極的により活発に委員会活動を行い、会員皆さまの懇親の機会をより多く開催してまいりたく思っています。展示会をもっともっと元気にするために、日展協は明るく前を向いて、全力で進んでまいります。皆さまのなお一層のご支援とご協力を賜りますよう、心からお願い申しあげます。あらためまして、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
以上