「今日のイベントは飲み会ではありません。勉強会と情報交換のためのネットワーキング会です!」
クリストファー・イブ国際交流委員長の発声で"Global Exhibitions Day”懇親会が始まった。
UFIが2025年1月に発表した世界の展示会ビジネスに関する数値データがスクリーンに投影され、コロナ前の2019年と2024年のマーケット状況を比較した。
出展小間の売り上げ状況の比較など興味深いファクトが次々と披露された。2019年比で見ると2024年はコロナ前に追いついていないようだ。
なかでも、「2025年の売り上げについては、トランプ米大統領と中国との関係で慎重な見通しになっている。」というイブ委員長の解説が印象的だった。
世界の展示会業界におけるAI活用に関する影響度調査もあり、業界で新しい技術をどのように活用していくのか、想像を膨らませるものとなった。
展示会場のエリアごとの比較についても言及があった。全世界における5000㎡以上の展示会場の面積比較をすると、日本は全世界の1%でしかない。
日本においては展示会場をもっと増やしていく努力をしないと産業活性化が図られないのではないかとの提言がなされた。
UFIのリサーチについては(Research – UFI The Global Association of the Exhibition Industry :
https://www.ufi.org/industry-resources/research/ )を参照。
UFIの本部から幹部メンバーが大阪・関西万博の視察を兼ねて来日し、東京で日展協幹部と懇談したことも紹介された。
続いて堀正人日展協会長のスピーチがあり、「日本の展示会業界の発展のためには、経済波及効果を的確に示す方法を工夫することが重要であり、UFIが設定しているKPIを参考にしながら、日本版のKPIを創出していきたい、そのための研究を行いたい。」との方針発表があった。
堀会長による高らかな乾杯の発声により、ネットワーキングがスタート。
会場となったお店の中は、若いメンバーからベテランまで、美味しいビールを片手に熱心にディスカッションを行う参加者で立錐の余地がないほど。
途中、展示会「バリシップ」で注目を集めた今治市の名産品である「今治タオル」を賞品とするじゃんけん大会で盛り上がり、あっという間にお開きの時間に。
参加者にとって吸収する情報性の高い、効果的な勉強会&ネットワーキング会となった。
(国際交流委員会、総務・広報委員会)