広報委員会 2026.07.22

展示会にキュンです♡ Vol.11 特別対談(前半)

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展示会にキュンです♡ Vol.11 特別対談(前半)

今回インタビューしたのは、日本最大の展示会場・東京ビッグサイトの久我社長。
取材したのは広報委員長のタケシ(RX Japan田中社長)だよ。

展示会業界の最前線を走る二人の特別対談が実現したの!
業界の未来から久我社長の知られざる素顔まで、2回にわたって余すところなくお伝えしちゃいます。
今回はその第1弾として、東京ビッグサイトでの白熱した対談の模様をたっぷりとお届けします!
【第1回】東京ビッグサイト 久我社長× 田中広報委員長 が語る、展示会の「これから」と「イノベーション」
(5月某日 東京ビッグサイトオフィスにて)

(5月某日 東京ビッグサイトオフィスにて)

※以下、敬称略 

デジタル化が進む時代だからこそ、リアルな「Face to Face」が輝く
田中
久我社長、本日はよろしくお願いします!ビッグサイトの社長に就任されて1年が経ちましたが、いわゆる展示会業界を代表するようなイベントにも一通り関わられてきました。まずは1年終わって、ここから発展していくためのポイントや、展示会業界全体を俯瞰してどのように感じられているか教えていただけますか?

久我
そうですね。私は都庁時代にデジタルや企画部門にいたこともあり、「どうやったら今後発展していくか」「楽しくなるのかな」という視点で物事を見るんですね。展示会って、ともすると「Face to Faceで、DXのようなところから置いていかれている」というイメージを持っていました。
コロナ禍ではオンライン展示会などバーチャルなものが活用されましたが、実際にIT関係の人たちと付き合っていく中で見えてきたのは、彼らが一番大事にしているのは「人と人とがFace to Faceで話すこと」なんです。そこから信頼が生まれ、新しいものを作っていく。本当にコアな部分は、出会いでしか生まれないんですよね。
(株式会社東京ビッグサイト 代表取締役社長 久我英男)

(株式会社東京ビッグサイト 代表取締役社長 久我英男)

田中
非常によくわかります。産業構造的に、コロナによって1回すべてをデジタルで代替しなきゃいけなくなりましたが、結局「できる部分」と「やっぱり人だねという部分」の棲み分けが見えてきました。
私がすごく面白いなと思うのは、リモートワークやDXを促進する企業の皆さんが、実は一番リアルな展示会に出展されているということです。一番大事な「人と人が会って決めていくところ」の価値を改めて感じました。
(一般社団法人日本展示会協会 副会長・広報委員長/RX...

(一般社団法人日本展示会協会 副会長・広報委員長/RX Japan合同会社 代表執行役員社長 田中 岳志)

イノベーションは「外の視点」からしか生まれない
田中
久我社長のように、企画部門などで「客観視して根本的に考える」方がトップに来られたことで、展示会業界の見方を変えてくれると期待しています。この業界は30年、40年と同じ会社、同じ人がやっていることが多く、瞬間瞬間は頑張っていても、イノベーションが起きづらいと感じているんです。

久我
それは非常に重要だと思います。世の中「イノベーションを起こすんだ」と言っていますが、イノベーションは起こそうと思って起きるものではありません。特に当事者からは起きないんです。
社内改革が進んでいるところには、必ず「外の人間」がしっかり入ってきています。外の人間の知識や視点が入ることで変わっていく。展示会業界も、IT関係など異業種の視点から見てもらうことが必要なのかなと思います。

田中
都庁時代のご経験、特にデジタルの世界から来られた宮坂さん(元ヤフー社長・現東京都副知事)たちとの関わりの中で実感されたことも大きいのでしょうか。

久我
大きいです。都庁は公務員の世界なので、トップダウンが強く「間違えちゃいけない」という文化が根強いんです。しかし、デジタルの世界は先が見通せません。とりあえず目標を決めたらバックキャストで考え、事情が変わればアジャイルに目標も変えていく。それを「頭で理解する」だけでなく、実際に「実践する」姿を直近で見てきた経験は、私の価値観を形作る大きな要素になっています。
展示会を「コスト」から「投資」へ、そして「空間の演出」へ
田中
展示会業界は現在も盛況ですが、私自身、約30年この業界にいて「名刺が事前登録になったくらいで、根本的な大きな変化は起きていないのではないか」という危機感を持っています。延長線上ではないイノベーションを起こすために、ビッグサイトという巨大なフラッグシップ会場として、どのような気づきがありましたか?

久我
以前、中小企業振興公社で展示会を主催していた時に感じたのは、出展者にとって展示会が「コスト」になっているということです。経済の調子が悪くなると、広告費として真っ先に切られてしまう。そうではなく、展示会自体をもっと研ぎ澄ませて「投資」の対象にしなければならないと感じています。
海外の会場、例えばバンコクや香港などを見ると、公設民営ではなく民設民営ということもあり、非常にフリーハンドです。展示会場を単なる「貸館」としてではなく、ショッピングセンターやエンターテインメント施設を組み込んだ「総合集客施設」として捉え、デジタルサイネージも大胆に使っています。空間として、演出にどう貢献できるかを考えているんです。

田中
演出の重要性、すごく共感します!例えば東京ドームも、昔はただの看板だったものが今は全面LEDになり、瞬間に真っ暗にしたり、光が駆け抜けたりと、野球の楽しみ方自体が進化しています。展示会場でも、朝の高揚感、夕方の落ち着きなど、体内時計に合わせた照明や音響ができたら、より効果的な商談ができると思うんです。

久我
そうですね。ただ、ビッグサイトで「使ってみよう」となっても、「元が取れません」「効果を見てからにしましょう」と慎重になりがちです。それでは絶対に物事は進みません。ニーズがないから作らないのではなく、「ニーズは作るもの」なんです。

田中
まさに!「空いているからこそ、何かを創造しよう」と人間のクリエイティビティは引き出されます。白紙の画用紙をドンと置くような仕掛けが必要ですよね。
失敗を恐れず、自らが「テストケース」になる
久我
現状のやり方に対して、私はいつも良い意味で冷たい(客観的である)んです。今のままでいいという人は「勤務時間を長くする」「気合で頑張る」という方向に行きがちですが、それではAIには勝てません。

田中
そうやって客観視しながらも、現場を巻き込んでいくのが久我社長のすごさですよね。どうやって周囲をその気にさせていくんですか?

久我
現状批判はしません。組織の風土や教えられたことは全部守って、やるべきことをやった上で「こういうデータが出たんですけど、どうですかね?」と提案するんです。やることをやっていないと説得力がありませんから。

田中
展示会業界全体を底上げしていくためには、誰かが「テストケース」にならなければなりません。10回やって9回失敗するかもしれないけれど、一番大きいところが率先してやらないとブレイクスルーは起きない。ビッグサイトにはそのテストケースになっていただきたいですし、日展協としても協力を惜しみません。ビッグサイトは日本一の展示場としてネームバリューがありますから、我々日展協としてもコミットして、テストケースとして実践していくことが大切です。

田中
公務員というお立場でキャリアを積まれてきた中で、久我社長は「保身」がなく、前例がなくても「まずやってみよう」という明るさやポジティブさが勝っているのが本当に珍しくて素晴らしいと感じます。失敗した時のリスクより、うまくいった時の楽しさが上回っているんですね。でも、例えば部下にその思いを伝える時なんかは、結構淡々とお話しされるわけではないんですよね?

久我
淡々と、ということはないですね。本当に何かを起こしたい時は、リーダーは淡々としていてはダメなんです。熱を持って、自分の思いを伝えないと。「何のためにやるのか」「自分はこう思っている」という思いをきちんと伝えないと、事務的に流されたり、違う方向に行ってしまったりしますから。

田中
トップの熱量と、外の視点を取り入れる客観性。これからのビッグサイト、そして展示会業界のステージアップが本当に楽しみになりました。本日はありがとうございました!
(対談後、ちらっと展示会見学に、西展示棟まで一緒にお散歩♡)

(対談後、ちらっと展示会見学に、西展示棟まで一緒にお散歩♡)

(続く)

トップ同士が展示会の未来を本音で語り合う時間に、結も胸が熱くなりました。
次回はビッグサイトを飛び出し、久我社長のパーソナルな魅力にタケシが迫ります。鉄道、電気、さらにはサバイバル体験まで!?
第2回も、きっとキュンがいっぱいです♡ お楽しみに!