広報委員会 2026.08.19

展示会にキュンです♡ Vol.14

このエントリーをはてなブックマークに追加

展示会にキュンです♡Vol.14 好奇心がつなぐ出会いの力~アシスト・ジャパン株式会社 取締役 平山宗隆さんインタビュー~

「MICEを知らなかった」異色キャリアの持ち主
「実は昨年まで、MICEという言葉も知りませんでした」
そう笑いながら語ってくださったのは、アシスト・ジャパン株式会社 取締役CCOを務める平山さん。現在はイベント人材サービスの最前線で活躍する一方、グロービスの准教授としても登壇し、人材育成や組織開発に携わっている。
しかし、その経歴は決して展示会業界一筋というわけではない。グロービスに約10年間勤務した後に独立し、東京・吉祥寺で爬虫類カフェを経営。現在も講師業と経営、そしてアシスト・ジャパンでの役員業務を並行して行っているという。
展示会業界との出会いは、アシスト・ジャパン代表とのご縁だった。
「展示会業界に入ろうと思って入ったというよりは、人との出会いの中で今ここにいる、という感覚ですね」
平山さんらしい自然体な言葉が印象的だった。
 (3643)

ぬいぐるみと眠るグリーンイグアナのランちゃん。はちゅ達に癒されるため、はちゅカフェには世界中からファンが集まる
リアルだからこそ生まれる“熱量”
昨年3月にアシスト・ジャパンの取締役へ就任するまで、東京ビッグサイトや幕張メッセへ足を運ぶ機会はほとんどなかったという。
そんな平山さんがこの1年で強く実感したのが、リアルイベントの価値だ。
「営業活動をしていると、電話だけでリードを獲得するのは本当に難しいんです。でも展示会で実際にお会いして名刺交換すると、その後の商談につながる確率が大きく変わります」
オンラインでのコミュニケーションが当たり前になった今だからこそ、対面での出会いが持つ力を改めて感じているという。
「出展者も来場者も“会う目的”を持って来ているので、話が早いんですよね。リアルなマッチングの場としてすごく価値があると思います」
展示会は単なる製品紹介の場ではなく、新たな出会いを生み出す場。その本質的な魅力に気づいたことが、平山さんにとって大きな発見だったそうだ。
AIが変える展示会の未来
展示会の魅力を感じる一方で、平山さんは業界の未来にも大きな可能性を見出している。
「展示会は数日間で終わってしまうことが多いですよね。でもAIやVR、ARを掛け合わせれば、もっと長く価値を生み出せると思うんです」
例えば、来場者が事前に自身の課題や興味関心を入力し、AIが最適な出展企業や当日のルートを提案する仕組み。あるいはオンライン上で事前交流を行い、相性の良い企業同士がリアル会場で会える仕組みなどだ。
「広い会場をなんとなく歩くのではなくて、自分に必要な情報に効率よくたどり着けるようになると思います。マッチングの精度が上がれば、展示会の価値もさらに高まるはずです」
展示会は“探す場”から“最適な出会いを実現する場”へ。そんな未来像を平山さんは描いている。
人材マッチングにもAI活用を
アシスト・ジャパンでもAI活用への取り組みが進んでいる。
同社が担うのは、イベント現場とスタッフをつなぐ人材サービス。これまでは現場経験のある管理者の知識や判断に依存する部分が大きかった。
「この仕事ならこの人、この現場ならこの人という判断を、人の頭の中だけでやっているケースがまだ多いんです」
経験や実績、得意分野、評価などをデータとして蓄積し、最適な人材配置につなげられれば、より質の高いサービス提供が可能になる。
「AIは半年、3か月単位でどんどん進化しています。だからこそ使わない手はないと思っています」
人とテクノロジーの力を掛け合わせることが、今後の大きなテーマになりそうだ。
“評価される仕組み”が成長をつくる
平山さんが何度も口にしていたのが「評価」と「改善」の重要性だ。
グロービスでは講師満足度アンケートが実施されており、厳しい基準で品質管理が行われているという。
「受講者満足度が一定基準を下回ると再教育になります。それくらい徹底して品質を追求しています」
その考え方は展示会やイベント業界にも応用できるのではないかと考えている。
来場者アンケートは多くの展示会で実施されているが、集めた声をどのように改善へつなげるかが重要になる。
「スコアや評価をしっかり見て、毎年改善を重ねていく仕組みがあると、もっと面白くなると思います」
展示会そのものを成長させるためにも、利用者の声を活かす姿勢が欠かせないと話してくれた。
学び続ける人が未来をつくる
インタビューの最後に、人とのつながりを広げる秘訣を伺うと、迷いなくこんな答えが返ってきた。
「好奇心ですね」
新しい人と出会うこと。知らない世界に飛び込むこと。そして学び続けること。
「仕事を目的にすると苦しくなることがあります。でも、その先にどんな価値があるのか、自分なりの意味づけができると面白くなるんです」
さらに展示会協会についても、「人と人の交流から、新しい発想や変革が生まれるコミュニティになったら面白い」と期待を寄せる。
展示会の本質は、人と人との出会い。その出会いが新しいビジネスを生み、新しい未来をつくっていく。
業界歴はまだ1年余り。しかし、だからこそ既成概念にとらわれない視点で展示会の可能性を語る平山さん。その根底にあるのは、どこまでも尽きることのない好奇心だった。
そしてその好奇心こそが、人をつなぎ、学びを生み、展示会の未来をさらに面白くしていくのかもしれない。
 (3654)

人材育成委員会のセミナーにて。JEXA結とキュンポーズ!いただきました!
編集後記 広報委員会・三宅

編集後記 広報委員会・三宅

展示会業界に入ってまだ1年余りという平山さんですが、その視点はとても新鮮でした。印象的だったのは、「好奇心が人生を広げる」という言葉。展示会の価値を“人と人との出会い”と捉え、AI活用や新たなマッチングの可能性まで語る姿から、学び続けることの大切さを改めて感じました。業界の枠を超えた経験から生まれる発想は、展示会の未来へのヒントにあふれていました。平山さん、ありがとうございました。